「羽(はね)」という漢字、実は旧字体があるって知っていましたか?
その旧字「羽(う)」は、歴史的な文書や和風デザインなどで使われる、ちょっと特別な漢字です。
でも、「どうやって出せばいいの?」と困ったことがある方も多いはず。
この記事では、旧字「羽」の意味や成り立ちをわかりやすく解説した上で、Windowsパソコン、スマホ(iPhone・Android)、そしてテプラなどの機器での具体的な出し方を、初心者にも優しくまとめました。
Unicodeの使い方から、変換候補の出し方、さらにテプラで印字できない場合の代替手段まで完全網羅。
「入力できない」を「使いこなせる」に変えるための実践ガイドとして、ぜひ活用してください。
旧字体の「羽(羽)」とは?どんな意味があるのか

「羽(はね)」という漢字は、日常でもよく使う文字ですが、実は「旧字体(きゅうじたい)」と呼ばれる昔の表記も存在しています。
この記事では、その旧字「羽」がどんな意味を持ち、どのように今の「羽」と違うのかをわかりやすく解説していきます。
「羽」と「羽」はどう違う?旧字体の特徴と成り立ち
「羽」の旧字体は「羽」と書きます。見た目で言うと、羽が2つ並んでいるような形ですね。
この「羽」は、左右に並ぶ鳥の風切り羽を描いた象形文字が由来となっており、まさに羽の形そのものが漢字になったものです。
古典においては、「風俗通義(ふうぞくつうぎ)」という書物に「羽は宇なり」という表現が出てきます。
ここでの「宇」は「覆いかぶさるもの」の意味で、鳥の羽が体を包み込むような形を象徴しています。
つまり、「羽」という字は、鳥が木にとまったときに、翼で身体を覆う姿を表しているともいえるのです。
| 漢字 | 読み方 | 画数 | 主な意味 |
|---|---|---|---|
| 羽 | は、はね | 6画 | 鳥のはね、矢羽、鳥の数え方 |
| 羽 | う、は、やばね | 6画 | 鳥の左右のはね(旧字体)、飾り羽、舞の道具 |
普段の「羽」と何が違う?旧字を使う場面とは
現代ではほとんどが「羽」で表記されますが、歴史的文書・書道・看板・和風デザインなどでは「羽」が使われることがあります。
特に、伝統や格式を演出したいときに、この旧字を使うことでグッと雰囲気が出ます。
また、「羽前(うぜん)」「奥羽(おうう)」といった地名では、旧字体の意味も含まれていることがあります。
「旧字を使う=こだわりや品格を表す手段」とも言えるでしょう。
ただし、旧字体はパソコンやスマホで正しく表示されないこともあるため、後述する「入力方法のコツ」がとても重要になってきます。
次の章からは、それぞれのデバイスごとに「羽」の出し方を具体的に見ていきましょう。
パソコンで旧字「羽」を入力する方法(Windows編)
ここでは、Windowsパソコンで旧字体の「羽」を入力する具体的な方法をご紹介します。
漢字変換による手軽な方法から、少し専門的なUnicodeを使う方法まで、誰でもできる手順で解説していきます。
変換候補から「羽」へ辿る方法
もっとも簡単な方法は、日本語入力中に「はね」と打って変換候補から「羽」を探す方法です。
以下の手順で試してみてください。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| ① | 日本語入力をオンにして「はね」と入力 |
| ② | スペースキーで変換を繰り返す |
| ③ | 変換候補の一覧に「羽」が出るか確認 |
| ④ | 「単漢字…」などの詳細画面から探すことも可能 |
この方法は、使っているIME(日本語入力ソフト)によっては候補に出てこないこともありますので、次に紹介するUnicode入力も覚えておくと安心です。
Unicode入力で出す方法【FA1E】
Windowsでは、漢字1文字ごとに割り当てられた「Unicodeコード」を使って入力する方法があります。
「羽」のUnicodeはFA1Eです。
以下のように入力してください。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| ① | 日本語入力モードのまま「FA1E」と打つ(小文字可) |
| ② | 「ふぁ1え」などと表示されても気にしなくてOK |
| ③ | F5キーを押して変換候補を表示 |
| ④ | 候補の中に「羽」があれば選択 |
この方法は、日本語入力がオンの状態であることが前提です。
覚えてしまえば非常に手軽で、他の特殊文字にも応用できます。
ただし、「FA1E」は環境依存文字のため、入力後に他人のパソコンや印刷環境で文字化けする可能性もある点には注意が必要です。
次の章では、スマホで「羽」を入力する方法をご紹介します。
スマホで旧字「羽」を入力する方法(iPhone・Android)

スマートフォンでも、工夫すれば旧字体の「羽」を入力することができます。
ここではiPhoneとAndroidの両方に対応した入力方法を、できるだけ簡単な手順で紹介します。
「はね」と打って変換できる?文字入力のコツ
まず最初に試したいのは、PCと同じく「はね」と入力して変換候補を探す方法です。
やり方は非常にシンプルです。
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| ① | スマホの日本語キーボードで「はね」と入力 |
| ② | 変換候補をスライドして「羽」を探す |
| ③ | 見つけたらタップして確定 |
ただし、変換候補に出てこないケースもあります。
その場合は、IME(入力システム)を変更する、または他の方法で入力する必要があります。
アプリやIME設定を変える方法もある
「羽」が出てこないときは、次のような対応が効果的です。
- Google日本語入力(Gboard)をインストールして使う
- ATOKなどの有料IMEを利用する(旧字体対応が広い)
- コピペ用の辞書アプリやWeb辞書から「羽」をコピーする
たとえば、「漢字辞典アプリ」や「異体字検索サイト」から旧字体をコピーすれば、どのスマホでも簡単に貼り付け可能です。
「変換で出せなくても、コピペという手段がある」ことを知っておくと安心ですね。
次の章では、テプラで「羽」を印字する方法と、注意点を解説します。
テプラで「羽」を印刷するには?旧字体対応の限界と対処法
パソコンやスマホで「羽」は出せるとしても、テプラで印刷したい場合はどうでしょうか?
ここでは、実際に「TEPRA PRO SR300」という機種を使って検証された内容をもとに、印刷の可否や対処法をまとめました。
SR300では表示できる?文字変換とコード入力の検証結果
まず、「はね」と入力して変換してみたところ、候補は以下の通りでした。
| 入力方法 | 結果 |
|---|---|
| 文字変換 | 「羽」「羽根」「波根」などは表示されたが「羽」は出ず |
| JISコード「1709」指定 | 候補に「羽」が表示されたが、実際の出力は「羽」だった |
このように、旧字「羽」は入力できても、機種によっては印刷に反映されないことがあるのです。
これは、フォントや内蔵文字セットの制限によるものです。
対応できない場合の代替手段・裏技とは
もしお使いのテプラが「羽」に対応していない場合、次のような対処法があります。
- パソコンからテプラ対応ソフトで印刷する
(旧字をコピーして印刷できるソフトがある) - カタカナの「ハ+ハ」で代用する
(見た目だけでも再現したい場合) - 手書きで補う or ラベルを手加工する
(フォント制限があるときの最終手段)
また、上位機種やPC接続対応モデルであれば、外字登録やカスタムフォントでの対応も可能です。
購入を検討されている方は、「外字対応」や「PC印刷対応」の有無を確認するとよいでしょう。
次の章では、「羽」に似た漢字の意味の違いや使い分けについて見ていきます。
他にもある!似た漢字と使い分けポイント

「羽(羽)」という漢字には、よく似た意味を持つ漢字がいくつか存在します。
ここでは、「翅(し)」「翼(よく)」「翎(れい)」などといった類似漢字の違いと、正しい使い分けについて解説します。
「羽」「翅」「翼」「翎」…意味と使い分けを整理
まずは、それぞれの漢字の意味とニュアンスを見てみましょう。
| 漢字 | 読み | 意味 | 使い方の例 |
|---|---|---|---|
| 羽 | は、う | 鳥や矢につけるはね全般 | 羽毛、羽ばたく、羽音 |
| 翅 | し | 昆虫の薄く短い羽 | 蝶の翅、翅脈 |
| 翼 | よく | 大きく広がる羽、比喩表現にも使われる | 翼を広げる、右翼、左翼 |
| 翎 | れい | 矢につける飾り羽(やばね) | 翎毛、翎羽 |
「羽」は最も一般的で幅広く、「翅」は昆虫、「翼」は鳥や比喩、「翎」は矢に限定されるという違いがあります。
漢字の成り立ちから理解すると覚えやすい
これらの漢字の違いは、単に意味を覚えるだけでなく、漢字そのものの成り立ちを知ると記憶に残りやすくなります。
たとえば「翅」は「羽+支」で構成されており、「支える羽」、つまり支えられて伸びた小さな羽根=昆虫の翅という意味が連想できます。
「翼」は「羽+異」で、形や動きが異なる大きな羽というイメージから、「左右に広がる翼」として使われます。
そして「翎」は、装飾的な矢羽を意味し、古代の儀式や軍事装備にも使われました。
意味の違いだけでなく、成り立ちから理解することで、実用的な記憶につながります。
次の章では、この記事のまとめと、旧字体「羽」を正しく使うためのポイントを振り返ります。
まとめ|旧字「羽」を正しく使えば表現の幅が広がる
ここまで、「羽」の旧字体である「羽」について、意味や使い方から、各デバイスでの入力方法まで詳しく見てきました。
最後に、この記事のポイントを振り返りながら、実践に活かせるヒントをまとめます。
目的に合った入力方法を選ぼう
旧字「羽」は環境依存文字のため、すべての機器でスムーズに使えるわけではありません。
しかし、以下のように目的や状況に応じた入力方法を知っておけば、必要なときにすぐ使えるようになります。
| 環境 | 推奨入力方法 | 備考 |
|---|---|---|
| Windows | 「はね」と変換/Unicode「FA1E」+F5 | 入力モードは日本語にする |
| スマホ | 変換候補から選ぶ/コピー&ペースト | 出ない場合は外部アプリも検討 |
| テプラ | 機種により不可、代用文字や外字で対応 | SRシリーズは要確認 |
「出ないから諦める」のではなく、「出す方法を知っている」ことが表現の自由度につながります。
印刷や資料で困らないよう今から慣れておこう
和風デザインや伝統的な表記を大切にしたい場面では、旧字の「羽」を使うことで雰囲気がぐっと引き締まります。
また、歴史的な文献や看板、書道作品の再現などにも不可欠な知識です。
普段から旧字に触れておくことで、必要な場面でスマートに使えるようになります。
今回ご紹介した内容を、ぜひ日常の表現に活かしてみてください。
