「はちみつ20gって大さじ何杯分？」──お菓子作りをしていると、こうした疑問がよく出てきます。
でも、はちみつは水より重く、種類や温度によっても重さが変わるため、正確に換算しないと味や食感に差が出てしまうことも。
この記事では、はちみつ20g＝大さじ約1杯弱を基本に、30g・60g・100gまでの換算早見表を紹介します。
さらに、ベタつかずに量るコツや、はちみつの種類ごとの重さの違いも詳しく解説。
お菓子作り初心者でも迷わず正確に量れるようになる内容なので、今日からあなたのキッチンがもっと快適になります。
はちみつ20gは大さじ何杯？初心者でもすぐ分かる基本換算
お菓子作りを始めたばかりだと、「はちみつ20gって大さじ何杯？」と迷うことがありますよね。
はかりを使えば正確ですが、洗い物が増えるし面倒に感じる方も多いです。
そこでこの章では、はちみつ20gを大さじで簡単に換算する方法を、初心者でもすぐ理解できるように解説します。
はちみつ20gは大さじ何杯？正しい計算方法を簡単に解説
まず結論から言うと、はちみつ20gは大さじ約1杯弱（約0.95杯）です。
この数字は、はちみつの「比重（密度）」をもとに計算します。
はちみつの密度はおおよそ1.4g/mlとされており、つまり1ml（1cc）のはちみつの重さは約1.4gということです。
これを使って20gを体積に直すと、20 ÷ 1.4 ＝ 約14.3mlになります。
一般的に大さじ1杯は15mlなので、14.3 ÷ 15 ＝ 約0.95、大さじ1杯弱になるわけです。
| 重さ（g） | 体積（ml） | 大さじ換算 |
|---|---|---|
| 10g | 約7.1ml | 約0.5杯弱 |
| 20g | 約14.3ml | 約1杯弱 |
| 30g | 約21.4ml | 約1杯半弱 |
このように、密度をもとにすればどんな分量でも簡単に大さじに直せます。
ただし、はちみつの種類や温度によって密度が変わる点には注意が必要です。
冷たい状態では固くなって重く感じるので、常温で計るのが理想的です。
はちみつの密度（比重）って何？なぜ大さじ換算が必要なの？
「比重」とは、同じ体積の水と比べたときの重さの比率のことを指します。
たとえば、水は1ml＝1gですが、はちみつは1ml＝1.4gと重いのです。
この差があるため、グラム数だけ見て大さじに置き換えると誤差が生じます。
つまり、「大さじ＝体積」単位であるのに対し、グラム＝重さ」単位であるという違いを理解することがポイントです。
| 食品 | 密度（g/ml） | 大さじ1杯の重さ |
|---|---|---|
| 水 | 1.0 | 15g |
| はちみつ | 1.4 | 約21g |
| 砂糖（上白糖） | 0.8 | 約12g |
こうして比べてみると、はちみつがどれだけ「濃くて重い」かが分かりますね。
この違いを意識しておくことで、レシピの成功率がぐっと上がります。
実際のキッチンで量るときのコツ（べたつかずに量る方法）
はちみつをスプーンで量ると、どうしてもベタベタしてしまいます。
ここでは初心者でもすぐ実践できる量り方のコツを紹介します。
| 方法 | 手順 | ポイント |
|---|---|---|
| 油を塗る | 大さじスプーンに少量のサラダ油を塗ってから、はちみつを入れる。 | するっと落ちて無駄がない。 |
| お湯を使う | 計量スプーンを一瞬お湯につけて温めてから使用。 | 温めることで粘度が下がり、扱いやすくなる。 |
| 使い捨てカップ | 使い捨てカップに目印をつけて量る。 | 後片付けがラクで初心者にもおすすめ。 |
少しの工夫で、はちみつの量り方がぐっと快適になります。
お菓子作りを楽しむためにも、こうした小技を知っておくと便利です。
はちみつ30g・60g・100gは大さじでいくつ？便利な早見表付き
レシピによっては「はちみつ30g」「はちみつ60g」「はちみつ100g」など、いろいろな分量が指定されています。
でも、毎回計算するのは面倒ですよね。
この章では、はちみつの密度をもとにした大さじ換算をまとめて、初心者でもすぐ使える早見表を紹介します。
はちみつ30g＝大さじ何杯？
はちみつ30gを大さじに換算すると、約1.4杯（大さじ1杯半弱）になります。
計算式は、30 ÷ 1.4 ÷ 15 ＝ 約1.43。
つまり、大さじ1杯と小さじ1杯弱を足したくらいの量です。
お菓子作りではこの微妙な「半杯の差」が味や食感に影響するので、目分量ではなくスプーンで正確に量るのがおすすめです。
| 重さ（g） | 体積（ml） | 大さじ換算 |
|---|---|---|
| 10g | 約7.1ml | 約0.5杯弱 |
| 20g | 約14.3ml | 約1杯弱 |
| 30g | 約21.4ml | 約1.4杯 |
お菓子作りでよく使う20g〜30gあたりは、覚えておくととても便利です。
はちみつ60g＝大さじ何杯？
次に、はちみつ60gを大さじで表すと、約2.9杯（大さじ3杯弱）となります。
同様に計算すると、60 ÷ 1.4 ÷ 15 ＝ 約2.86。
つまり、「大さじ3杯から少し少なめ」にすれば60gに近い量です。
パンケーキやクッキーなどで、はちみつを砂糖代わりに使うときにちょうど良い分量ですね。
| 重さ（g） | 体積（ml） | 大さじ換算 |
|---|---|---|
| 40g | 約28.6ml | 約1.9杯 |
| 50g | 約35.7ml | 約2.4杯 |
| 60g | 約42.9ml | 約2.9杯 |
60g以上になると、スプーンで計るより計量カップを使う方がラクです。
計量カップなら目盛りを見ながら直接ボトルから注げるので、手間も減ります。
よく使う分量まとめ早見表（10〜100g）
最後に、はちみつの重さと大さじ換算の早見表をまとめておきます。
この表を見れば、もう「何杯分だっけ？」と迷うことはありません。
| はちみつの重さ（g） | 大さじ換算（約） |
|---|---|
| 10g | 0.5杯 |
| 20g | 1.0杯 |
| 30g | 1.4杯 |
| 40g | 1.9杯 |
| 50g | 2.4杯 |
| 60g | 2.9杯 |
| 70g | 3.3杯 |
| 80g | 3.8杯 |
| 90g | 4.3杯 |
| 100g | 4.8杯 |
はちみつ100g＝大さじ約5杯弱と覚えておけば、どんなレシピにも対応できます。
これを目安にして、作りたい分量に応じて調整してみましょう。
お菓子作り初心者がつまずきやすい「分量ミス」を防ぐコツ
お菓子作りで一番多い失敗の原因は、実は分量ミスです。
「ちゃんと量ったはずなのに味が違う」「焼き上がりが固い」など、経験したことはありませんか。
この章では、はちみつを含む材料を正しく量るための考え方と、初心者が失敗しないコツを紹介します。
レシピ通りに作っても味が変わるのはなぜ？
同じレシピで作っているのに、仕上がりが毎回違う…そんなときは「計量」と「温度」に注目してみましょう。
たとえば、冷たいはちみつは粘度が高く、スプーン1杯でも実際には多く入ってしまうことがあります。
逆に温めすぎたはちみつはサラッとして軽くなるため、同じ「大さじ1杯」でも重さが変わるのです。
また、砂糖や粉類をすり切りにせず山盛りにしてしまうと、分量が大きく狂います。
| 原因 | 誤差の内容 | 結果 |
|---|---|---|
| 冷たいはちみつをそのまま使う | 実際より多く入る | 生地がべたつく |
| 粉類を山盛りで量る | 1〜2割多く入る | 膨らまない・固くなる |
| 油分を計るときに残りが多い | 実際より少なく入る | パサつく・コクが出ない |
つまり、レシピを正確に再現するには「温度」と「形状」に気を配ることが大切なんです。
はかりがなくても正確に量る3つの方法
「キッチンスケールを持っていない」という方でも、工夫次第でかなり正確に量れます。
ここでは、初心者にもおすすめの3つの方法を紹介します。
| 方法 | やり方 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| ① 計量スプーンを使う | 大さじ・小さじを正確に使い、液体は表面張力ができる程度まで入れる。 | 誰でも簡単で、誤差が少ない。 |
| ② 計量カップで目盛りを合わせる | はちみつをゆっくり注ぎ、目盛り線の下辺を合わせる。 | 60g以上の多めの分量に向いている。 |
| ③ 既製ボトルの「1回押し分」を覚える | はちみつチューブの1押し（約5g）を基準に、回数で調整する。 | スプーンいらずで片付けが楽。 |
とくに③は忙しい朝などに便利で、手を汚さずに正確に量れる方法です。
「目で見ておおよそ分かる基準」を持つことが、上達への第一歩です。
液体と粉では大さじの意味が違う？注意点をチェック
「大さじ1杯」は15mlですが、液体と粉では同じ「1杯」でも重さが違います。
つまり、同じスプーンでも中身が違えば重さも違うということです。
下の表を見てみましょう。
| 食材 | 大さじ1杯の重さ |
|---|---|
| 水 | 15g |
| 砂糖（上白糖） | 約12g |
| はちみつ | 約21g |
| 薄力粉 | 約9g |
このように、同じ「大さじ1杯」でも、材料によって最大で2倍以上の差が出ます。
だからこそ、お菓子作りでは「体積」ではなく「重さ」で計る」意識を持つことが大切なんです。
慣れてきたらスケールを使い、正確さをアップさせましょう。
知っておくと便利！はちみつの種類と味・重さの違い
一口に「はちみつ」といっても、花の種類や採取地域によって味も重さも少しずつ異なります。
この章では、よく見かけるはちみつの種類ごとの特徴と、重さ（密度）の違いを分かりやすく紹介します。
お菓子作り初心者でも、どのはちみつを選べばいいかすぐ分かるようになります。
アカシア・レンゲ・マヌカなど、密度の違いで味も変わる
はちみつの密度（＝比重）はおおよそ1.38〜1.45g/mlの範囲にあります。
花の種類によって糖分の構成が異なり、それが味や重さの違いに表れます。
下の表では、代表的なはちみつの種類と密度・味の傾向をまとめました。
| 種類 | 特徴 | 密度（g/ml） |
|---|---|---|
| アカシア | クセが少なくサラッとした甘さ。透明度が高い。 | 約1.39 |
| レンゲ | まろやかでやさしい味わい。日本人に人気。 | 約1.40 |
| マヌカ | 濃厚で薬っぽい独特の風味。健康志向の人に人気。 | 約1.44 |
| クローバー | ほんのり酸味があり、トーストに合う。 | 約1.42 |
このように、種類によってほんの少し密度が違うため、「アカシア蜂蜜の大さじ1杯」と「マヌカ蜂蜜の大さじ1杯」では重さが1〜2g変わることもあります。
お菓子作りで厳密に分量を合わせたい場合は、同じ種類のはちみつを使いましょう。
はちみつの温度で重さは変わる？保存状態のポイント
はちみつは温度によって粘度（とろみ）が変化し、それが計量にも影響します。
たとえば、冷蔵庫に入れていたはちみつは粘度が高くなり、スプーン1杯でも重くなりがちです。
逆に、温かい場所に置くとはちみつがサラサラになり、同じ「大さじ1杯」でも少し軽くなります。
| 温度 | 状態 | 大さじ1杯の重さ（目安） |
|---|---|---|
| 10℃前後（冷蔵） | ドロッと重い | 約22g |
| 20℃前後（常温） | ほどよく流れる | 約21g |
| 30℃前後（温かい室内） | サラサラに近い | 約20g |
はちみつは直射日光や高温に弱く、風味が落ちやすいので、常温（20℃前後）の暗所に保存するのがベストです。
固まってしまった場合は、瓶ごとぬるま湯（50℃以下）に浸けてゆっくり戻すと良いですよ。
市販のはちみつボトルの「1回押し分」は何グラム？
チューブタイプやボトルタイプのはちみつには、「1回押し分」という目安があります。
これは製品によって少し違いますが、一般的に1回押し＝約5〜6gとされています。
つまり、大さじ1杯（約21g）を出すには、およそ4回押しすればOKです。
| 出し方 | おおよその重さ | 大さじ換算 |
|---|---|---|
| 1回押し（軽め） | 約5g | 約0.25杯 |
| 2回押し | 約10g | 約0.5杯 |
| 4回押し | 約20g | 約1杯弱 |
これを覚えておけば、スプーンを汚さずに手軽に量れます。
忙しい朝や子どもと一緒に作るときにも便利ですよ。
まとめ：はちみつ20g＝大さじ1杯弱。料理をもっと楽しく正確に
ここまで、はちみつの分量換算や種類の違い、正確に量るコツなどを見てきました。
最後に、今回の記事で学んだ内容を振り返りながら、今後のお菓子作りに役立つポイントを整理しておきましょう。
この記事で分かったことまとめ
まず、最も重要なポイントは次の通りです。
| 重さ（g） | 大さじ換算 | メモ |
|---|---|---|
| 20g | 約1杯弱 | スプーン1杯でほぼOK |
| 30g | 約1.4杯 | 大さじ1＋小さじ1弱 |
| 60g | 約2.9杯 | 大さじ3杯弱 |
はちみつの密度は約1.4g/mlなので、どの分量もこの数値を使って簡単に換算できます。
「重さ÷1.4÷15＝大さじ換算」という式を覚えておくと便利です。
また、冷えた状態では重く、温めると軽くなるため、計量は常温がベストでしたね。
これからお菓子作りを始めるあなたへメッセージ
お菓子作りは「正確さ」が大切だと言われますが、それは怖がるべきことではありません。
むしろ、少しの工夫と知識で誰でも失敗せずにおいしいものを作れるという意味です。
はちみつの量り方ひとつで、生地のしっとり感や焼き上がりが驚くほど変わります。
だからこそ、「大さじ1杯＝何グラムか」を知っておくことが上達の近道なんです。
今日覚えた知識を使えば、レシピに迷わず、計量のストレスもなくなります。
次にキッチンに立つときは、少し自信を持って「はちみつ20g＝大さじ1杯弱」と言えるはずです。
お菓子作りの時間が、もっと楽しく、もっとおいしくなりますように。
