「寿」という漢字には、より伝統的で格式ある表現として「壽(旧字体)」が存在します。
祝儀袋や掛け軸、フォーマルな書類で見かけることはあっても、「これってどうやって入力するの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「壽」の意味や由来をわかりやすく解説するとともに、パソコン・スマホ・テプラなど各機器での入力方法を一覧でまとめています。
また、「壽」以外の旧字体や異体字にも触れており、文字文化の深さを知るきっかけにもなる内容です。
「寿の旧字体を確実に入力したい」「違いを理解して正しく使いたい」という方にとって、実用性と知識の両面から役立つ決定版の記事です。
寿の旧字体「壽」とは?意味や由来をわかりやすく解説

この章では、旧字体である「壽(ことぶき)」について、意味や由来、そして新字体「寿」との違いをわかりやすく解説します。
難しそうに感じる旧漢字も、背景を知ることで親しみが湧いてきますよ。
旧字体「壽」とは何か?
「壽(ことぶき)」は、「寿」の旧字体であり、かつては一般的に使われていた漢字です。
今では簡略化された「寿」が主に使われますが、「壽」は祝儀袋や掛け軸、伝統行事などで今もよく登場します。
つまり、「壽」はフォーマルで格式の高い表記として残っているのです。
| 漢字 | 読み方 | 画数 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 壽 | ことぶき・じゅ | 14画 | 長寿・お祝い・命が長く続く |
| 寿 | ことぶき・じゅ | 7画 | 簡略化された現代の表記 |
「寿」との違い・画数・書き順を比較
「寿」はたったの7画ですが、「壽」は14画もあり、かなり複雑です。
それだけに、丁寧に書く姿勢が求められる文字ともいえますね。
この違いは、旧字体と新字体の大きな特徴のひとつです。
ちなみに、書き順もまったく異なりますので、習字などで使う場合は注意が必要です。
「壽」の語源に込められた意味とは
「壽」の成り立ちはとても興味深く、古代中国では「命が長く続くこと」や「老いること」が尊ばれていました。
漢字の構成要素からもそれが見てとれます。
「士(さむらい)」や「吋(インチ)」の形に似たパーツが組み合わさっていて、昔の人々が「長寿」や「祝福」の願いを込めた文字であることがわかります。
つまり「壽」は、時間的にも空間的にも“長く続く”という意味が根底にある漢字なんです。
寿の旧字体の異体字と一覧まとめ
「寿」には旧字体の「壽」だけでなく、他にも似た形の異体字(いったいじ)と呼ばれる表記が存在します。
この章では、それらの異体字の種類や違い、使用時の注意点について解説していきます。
「壽」以外の異体字にはどんなものがある?
異体字とは、意味や読みは同じでも形が異なる漢字のことです。
たとえば、「寿」には次のような異体字が存在します。
| 文字 | 読み | 補足説明 |
|---|---|---|
| 壽 | ことぶき | 最も代表的な旧字体。祝儀などで使われる |
| 夀 | ことぶき | 「壽」に似ているが下の部分が異なる |
| 𫞩(U+2C7A9) | ことぶき | 特殊な字体。一部辞典などに見られる |
これらの文字は一般的な環境では表示できないこともある「環境依存文字」です。
表示されない場合は、Unicodeコードで入力する必要があります。
異体字は名前に使える?使用上の注意点
異体字を人名や地名に使えるかというと、原則として戸籍などの正式書類では使えません。
これは、異体字が全てのシステムで正しく表示されるわけではないためです。
たとえば「夀」などは機種によっては表示が崩れたり、印刷できないこともあります。
そのため、命名や公式文書では、表示互換性の高い「寿」や「壽」を使うのが無難です。
異体字は美しさや趣を楽しむために使い、実務では控えるのが賢明といえるでしょう。
パソコンで「寿」の旧字体を出す方法【初心者向け】

この章では、Windowsパソコンで「壽(ことぶき)」という旧字体を簡単に入力する方法を、初心者にも分かりやすく解説します。
基本的には2通りの方法があり、それぞれ手順付きで紹介しますね。
「ことぶき」変換で旧字体を出す手順
最も手軽なのが、日本語入力で「ことぶき」と打って変換する方法です。
以下の手順を試してみましょう。
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | キーボードで「ことぶき」と入力 |
| 2 | 変換キー(スペース)を何回か押す |
| 3 | 変換候補に「壽」が表示されたら選択 |
| 4 | Enterキーで確定 |
この方法なら、特別な設定や知識がなくても、すぐに旧字体を入力できるので便利です。
Unicodeで「壽」を入力する方法と注意点
もう一つの方法は、Unicode(ユニコード)を使って入力するやり方です。
やや上級者向けですが、うまくいけば確実に入力できます。
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | 日本語入力をONにする(IME有効) |
| 2 | 「58FD」と入力(※半角英数字) |
| 3 | F5キーを押す |
| 4 | 変換候補に「壽」が表示されたら選択 |
このときの注意点は「日本語入力モードで入力すること」です。
半角モードや英語入力のままだとうまく変換されないので要注意。
「壽」が変換候補に出ない場合は、「ことぶき」と打つ方法がより確実ですよ。
スマホで「寿」の旧字体を出す方法【iPhone・Android対応】
スマートフォンでも、旧字体の「壽(ことぶき)」を入力する方法は意外とシンプルです。
この章では、iPhoneとAndroidの両方に対応した方法を紹介します。
「ことぶき」変換で出せるか試す
スマホでも基本はパソコンと同じく、「ことぶき」と入力して変換すればOKです。
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | スマホの日本語キーボードを開く |
| 2 | 「ことぶき」と入力 |
| 3 | 変換候補の中に「壽」が出てくるか確認 |
| 4 | 見つけたらタップで確定 |
予測変換が効く機種では、「ことぶき」と入力した時点で「壽」がすぐに表示されることもあります。
もし見当たらない場合は、変換候補を左にスライドして探してみましょう。
旧字体が出ないときの対処法
一部のスマホや入力アプリでは、「壽」が変換候補に表示されないこともあります。
そんなときは、以下の方法を試してみてください。
| 対処法 | 説明 |
|---|---|
| 入力アプリを変更する | Gboard(Google)やATOKなど、変換性能の高いIMEに切り替える |
| 「壽」をコピペする | この記事やWeb辞書から「壽」をコピーして貼り付ける |
| Unicode入力に対応したアプリを使う | 特殊文字を入力できるツールアプリで、Unicode(58FD)を使って入力する |
スマホのOSやアプリの違いで、変換結果が異なる場合があるため、柔軟に対応するのがポイントです。
また、一度「壽」を入力すれば、次回以降は予測変換に出やすくなるので、最初だけが頑張りどころです。
テプラで旧字体の「壽」を出す方法【SR300対応】

この章では、ラベルライター「テプラ(TEPRA)」で旧字体「壽(ことぶき)」を印刷する方法を解説します。
テプラには複数のモデルがありますが、ここでは代表的な「SR300」シリーズを前提に説明していきます。
文字変換で出す方法と機種ごとの違い
SR300では、パソコンやスマホと同じように「ことぶき」と入力して変換することで「壽」が表示されることがあります。
以下はその手順です。
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | 文字入力画面で「ことぶき」と入力 |
| 2 | 「変換」ボタンを押す |
| 3 | 変換候補に「壽」が出たら「選択」ボタンを押す |
| 4 | 確定して印刷へ |
SR300では比較的スムーズに「壽」が出てくることが多いです。
ただし、他の古いモデルでは出ないこともあるので注意しましょう。
JISコードを使った入力方法とは?
もし変換で「壽」が出てこない場合、JISコードを使って直接入力する方法があります。
これがいわゆる“裏ワザ”のような方法で、知っていると便利ですよ。
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| 1 | 「シフト」+「あ・ア」キーを押す |
| 2 | JISコード入力画面が表示される |
| 3 | 「5272」と入力(これは「壽」のJISコード) |
| 4 | 候補に「壽」が出たら「選択」ボタンで確定 |
ただし、すべてのテプラ機種がJISコードに対応しているわけではありません。
取扱説明書やメーカーサイトで、JISコード入力対応か確認するのがおすすめです。
「壽」が出ないときの最終手段として、JISコード入力は覚えておくと便利です。
寿以外の旧字体にも注目!一緒に覚えたい漢字たち
「壽(寿)」を調べていると、他にも旧字体が気になる漢字が出てきますよね。
この章では、冠婚葬祭などでよく使われる旧字体や、あわせて覚えておきたい漢字を一覧でご紹介します。
冠婚葬祭でよく使われる旧字体一覧
下記のような旧字体は、祝儀袋・表札・掛け軸・のし紙など、日常のフォーマルな場面で頻繁に使われます。
| 新字体 | 旧字体 | 使用例 |
|---|---|---|
| 実 | 實 | 實家・實力・實名など |
| 広 | 廣 | 廣島・廣告(広告)など |
| 祐 | 祐(旧字体も同一の場合あり) | 人名に使われることが多い |
| 浜 | 濱 | 濱田・濱松などの地名・人名 |
| 来 | 來 | 來年・將來(将来)など |
「壽」だけでなく、こうした旧字体をセットで知っておくと、表記の幅が広がりますね。
旧字体を使うときに注意したいポイント
旧字体は美しく、意味も深いため魅力的ですが、使うときにはいくつかの注意が必要です。
- 環境依存文字に注意:旧字体は端末によって表示できないことがある
- 人名・戸籍では制限あり:異体字や旧字体は使えない場合がある
- 印刷前に確認:フォントやプリンターで正しく印字されるか要確認
こうした点に気をつけながら使えば、旧字体はとても価値のある表現手段になります。
また、古風で品格のある印象を与えたい場面では、非常に効果的ですよ。
まとめ|寿の旧字体は「壽」!正しく入力して使いこなそう

ここまで、「寿」の旧字体である「壽」について、意味や由来から具体的な入力方法まで幅広くご紹介してきました。
最後に、この記事の内容を振り返りながら、今後の活用方法を考えていきましょう。
ポイントを振り返り!旧字体入力は意外と簡単
「壽」はフォーマルな場面や伝統行事でよく使われる、意味深く美しい旧字体です。
パソコンやスマホでは「ことぶき」と入力して変換すれば簡単に表示でき、UnicodeやJISコードによる入力にも対応しています。
| デバイス | 主な入力方法 | 補足 |
|---|---|---|
| パソコン | 「ことぶき」変換 / Unicode (58FD) | F5キーで変換候補表示 |
| スマホ | 「ことぶき」変換 | 予測変換が便利 |
| テプラ | 変換 / JISコード(5272) | 機種によって対応が異なる |
難しいイメージがあっても、実はすぐに使える方法がそろっています。
他の旧字体も使えるようになれば一歩リード!
今回ご紹介した「壽」以外にも、日常で使える旧字体はたくさんあります。
とくに冠婚葬祭の場面では、相手への敬意や文化的な深みを演出する手段として旧字体はとても効果的です。
今後は「廣(広)」「實(実)」「濱(浜)」なども覚えておくと、より一層の表現力アップに繋がります。
旧字体を知ることは、日本語の奥深さを知ること。
今回の情報をきっかけに、ぜひ身近な場面でも活用してみてくださいね。

