「裕」という漢字には、実は旧字体「𠙶(うつくしがしら+谷)」が存在します。
名前や文書で旧字を使いたいときに、スマホやパソコンでどう入力すればいいのか悩んだことはありませんか?
この記事では、「裕」の旧字体の意味・由来から、スマホ・PC・テプラでの具体的な出し方までを、初心者にも分かりやすく丁寧に解説します。
コピー&ペーストで簡単に入力する方法や、文字化けを防ぐコツも紹介しているので、どんな環境でも安心して旧字体を使えるようになります。
さあ、「裕」という美しい漢字の原点に、一緒に触れてみましょう。
裕の旧字体とは?スマホでの出し方を知る前に

まずは、「裕」という漢字に旧字体が存在するのか?という基本から押さえておきましょう。
スマホでの入力方法を探す前に、旧字体がどんな形で、どんな意味を持つのかを理解しておくと、文字への理解がぐっと深まりますよ。
「裕」と「𠙶」の違いとは?旧字体の定義と背景
結論から言えば、「裕」の旧字体は「𠙶(うつくしがしら+谷)」という形で表されます。
この旧字体は、現在使われている「裕」とは異なり、「𠙶」という、やや見慣れない部首を持っています。
旧字体とは、戦後に制定された「当用漢字字体表」以前に使われていた漢字の形のことで、画数が多かったり、書き順が複雑だったりします。
このため、現代の印刷や入力システムでは対応が難しい文字も多く、「裕」の旧字体もそのひとつです。
| 文字 | 読み方 | 画数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 裕(新字体) | ゆう | 12画 | 部首が「ネ(示)」 |
| 𠙶(旧字体) | ゆう | 13画 | 部首が異なる「うつくしがしら」+谷 |
「裕(旧字)」の意味・由来・画数をわかりやすく解説
「裕」という字は、元々「ゆたか」「ゆとりがある」といった意味を持ちます。
旧字体の「𠙶」も、語源的には「衣」や「谷」といった自然や生活にまつわる要素から成り立っており、
人の生活を包み込むような豊かさを象徴しています。
部首が異なるとはいえ、意味的には新字体とほとんど同じです。
ただし、見た目の印象や名前に込められるニュアンスが異なるため、
名前に旧字を使いたいと希望される方も少なくありません。
特に「裕」という漢字は人名に使われることが多いため、旧字体の表示・入力ニーズは今も根強く存在しています。
スマホで「裕」の旧字体を出す方法はある?
ここからは、実際にスマートフォンで「裕」の旧字体を入力・表示する方法について見ていきましょう。
iPhoneやAndroidにはそれぞれ特徴があるため、機種によって使える方法が異なります。
AndroidとiPhoneで表示・入力は可能?
まず結論から言うと、「裕」の旧字体(𠙶)は、どちらのスマホでも通常の文字変換では出てきません。
これは、「𠙶」が環境依存文字と呼ばれる、OSやアプリによって表示の可否が変わる特殊な文字だからです。
AndroidでもiPhoneでも、標準の日本語キーボードでは「ゆう」や「裕」と入力しても旧字体は候補に出ません。
つまり、スマホで「裕」の旧字体を入力したい場合は、別の方法を取る必要があるということになります。
スマホで旧字体「裕」を入力する3つの方法
では、どうやってスマホで「𠙶(旧字体)」を入力・表示すればいいのでしょうか?
実は、以下のような方法があります。
| 方法 | 手順概要 | 難易度 |
|---|---|---|
| ① コピー&ペースト | ネット上や本記事内の旧字体を長押しでコピー → 貼り付け | かんたん |
| ② お気に入り登録 | 一度コピーした文字をユーザー辞書やメモ帳に登録 | かんたん |
| ③ 外部アプリの利用 | 旧字体対応の文字コードアプリやUnicode入力アプリを使う | やや難しい |
中でも一番手軽なのは、ネット上で「𠙶」を見つけてコピー→貼り付けという方法です。
たとえば、本記事内のこの文字「𠙶」を長押ししてコピーし、LINEやメールなどに貼り付ければ、それだけで旧字の入力は完了します。
よく使う場合は「ユーザー辞書登録」や「メモ帳アプリへの保存」をしておくと便利です。
また、Unicodeに対応した外部アプリを使えば、「U+20676」のようなコードで直接入力することも可能ですが、一般的なユーザーには少しハードルが高いかもしれません。
パソコンやテプラでも「裕」は出せる?機種別の対応状況

ここではスマホ以外、つまりパソコンやラベルプリンター「テプラ」で旧字体「裕(𠙶)」を出せるのかを検証していきます。
環境依存文字である「𠙶」は、表示・入力・印刷のいずれも制限があるため、どの機器でどう対応できるかをあらかじめ知っておくと安心です。
WindowsとMacでの「裕」旧字体の出し方
パソコンでは、Unicodeという文字コードを使えば旧字体「𠙶」の入力が可能です。
ここではWindowsとMacの方法をご紹介します。
| OS | 入力方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| Windows | IMEパッドで手書き入力、または「FA4F」と入力 → F5キーで変換 | 必ず「日本語入力」状態で行う |
| Mac | Unicode入力アプリで「U+20676」と入力 | アプリの導入が必要な場合も |
これらの方法は文字を直接打ち込むことは難しいため、やはり「コピー&ペースト」が基本になることが多いです。
また、フォントが対応していないと文字化けする可能性があるため、明朝体やゴシック体などの標準フォントでの表示を確認することも重要です。
テプラで旧字体「裕」は打てるのか?
次に、ラベルプリンター「テプラ(TEPRA)」での対応状況です。
結論から言うと、市販のテプラでは旧字体「𠙶」は基本的に出力できません。
60爺さんの検証によると、TEPRA PROシリーズのSR300やSR530などの機種では、検索しても標準字体の「裕」しか対応していないとのこと。
つまり、「𠙶」という旧字体はテプラの内蔵フォントには登録されていないため、表示も印刷もできません。
ただし、次のような方法で旧字の印刷は可能です。
- パソコン接続対応のテプラ機種(PCリンクタイプ)を使う
- パソコン上で「𠙶」を入力 → テプラの印刷ソフトでラベル印刷
この方法なら、旧字体にも対応したフォントを使ってラベル印刷ができます。
頻繁に旧字体を使いたい方は、PC接続タイプのテプラを選ぶのがおすすめです。
入力できないときの対処法とおすすめの代替手段
ここでは、「裕」の旧字体(𠙶)をスマホやパソコンでうまく入力できない場合の解決策についてご紹介します。
Unicodeが使えない環境や、変換候補に出てこないときでも、実は意外と簡単に使える方法があるんです。
「コピー&ペースト」が一番手軽な方法
旧字体の中には、OSやIMEに依存する特殊なものが多いため、まず試してほしいのが「コピー&ペースト」です。
やり方はとっても簡単です。
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| ① | 「𠙶」などの旧字体をネット上や本記事から長押ししてコピー |
| ② | LINEやメール、文書作成アプリなどで貼り付け |
| ③ | 必要に応じて「お気に入り」や「ユーザー辞書」に登録 |
この方法なら、入力方法や変換候補に悩まされることなく、どのアプリでも同じように旧字を使えます。
スマホのメモ帳や連絡先に貼っておいて、使いたい時にコピペするという人も多いですね。
単語登録でいつでも旧字を出せるようにしよう
コピー&ペーストだけでは不便…という人は、単語登録機能を活用しましょう。
これは、特定の文字列を「読み」に紐づけておける便利な仕組みです。
たとえば、「ゆう」と打てば「𠙶」が出るようにできます。
スマホ(iPhone/Android)での手順は以下の通りです。
| OS | 登録場所 | 操作の流れ |
|---|---|---|
| iPhone | 設定 > 一般 > キーボード > ユーザー辞書 | 「単語」に「𠙶」、「よみ」に「ゆう」を入力し登録 |
| Android | 設定 > システム > 言語と入力 > キーボード設定 | Google日本語入力の場合、「単語登録」から同様の登録 |
これで、次回からは「ゆう」と入力するだけで旧字体「𠙶」が簡単に出せるようになります。
頻繁に使う方や、名前に旧字を使いたい方にとっては非常に便利な設定なので、ぜひ活用してみてください。
まとめ|「裕」の旧字体をスマホで出すベストな方法はこれ

ここまで、「裕」の旧字体(𠙶)について、その成り立ちからスマホ・パソコン・テプラでの出し方まで詳しく見てきました。
最後に、重要なポイントを整理しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 旧字体の形 | 「𠙶(うつくしがしら+谷)」 |
| 意味 | 「豊か」「ゆとり」など、新字体とほぼ同じ意味 |
| スマホでの出し方 | 変換では不可。コピー&ペーストまたは単語登録で対応 |
| パソコンでの出し方 | Unicode(U+20676)入力、または「FA4F」+F5変換 |
| テプラでの対応 | 非対応(PC接続機で印刷可能) |
つまり、現状で最も手軽な方法は、コピー&ペーストで旧字を貼り付けることです。
また、頻繁に使う場合はユーザー辞書に登録しておけば、毎回検索する必要もありません。
Unicodeや外部アプリを使えば、より正確に入力できますが、日常使いならコピペ+登録で十分でしょう。
なお、「𠙶」は環境依存文字のため、受け取る側の端末で文字化けする可能性もあります。
公式書類やネット投稿に使う場合は、文字が正しく表示されるか必ず確認しておきましょう。
旧字体には、昔の文字文化の美しさや深みがあります。
たとえ入力が少し大変でも、意味を知り、正しく使うことで、文字の魅力をより深く味わえますね。

