「原田」や「原西」などの名字に使われる「原」という漢字。
実はこの文字、「白」の上にある点を省いた「𠩤(はら/げん)」という異体字が存在するのをご存じですか?
このレアな文字をスマホやパソコンで入力したいと思っても、普通に変換しても出てこない…そんな経験をした方も多いはず。
この記事では、「𠩤」の正体や旧字との違いから始まり、Windows・iPhone・Androidでの入力方法、文字化けへの対処法まで、どこよりも分かりやすく解説します。
名前や地名に正確な旧字体を使いたい方は、この記事1本で完全マスターできます。
原の旧字「𠩤」とは?点なし文字の正体と背景

この章では、「原」という漢字に点がない異体字「𠩤(はら/げん)」について、その正体と使われる理由を分かりやすく解説します。
見た目はよく似ていても、意味や使い方に違いがある点を理解しておくことで、後の入力方法もスムーズになります。
「原」と「𠩤」の違いは何?
まず基本から押さえておきましょう。
一般的な「原」は、上部の「白(しろ)」の上に点がある形です。
一方、異体字の「𠩤(U+20A64)」は、その点がついていないスタイル。
見た目はそっくりですが、Unicode上ではまったく別の文字として登録されています。
つまり、「原」と「𠩤」は互換性がなく、フォントや端末によっては文字化けの原因になることも。
フォントが対応していないと、「□」や「?」で表示されてしまう場合があるので注意が必要です。
| 漢字 | Unicode | 読み方 | 違い |
|---|---|---|---|
| 原 | U+539F | はら/げん | 点あり |
| 𠩤 | U+20A64 | はら/げん | 点なし |
「旧字」と「異体字」の違いを知っておこう
「𠩤」は「旧字」ではなく「異体字」です。
ここで、「旧字」と「異体字」の違いを簡単に整理しておきましょう。
旧字とは、戦後に簡略化される前の正式な文字。
例を挙げると「舊→旧」「體→体」などですね。
一方、異体字は、読み方や意味は同じだけれど、形が異なる漢字を指します。
「𠩤」はまさにこの異体字で、正式な旧字体というわけではありません。
| 種類 | 例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 旧字 | 舊・體・學など | 新字体に置き換えられた昔の正式な字 |
| 異体字 | 𠩤・﨑・髙など | 意味・読みは同じ、見た目だけ違う |
なぜ「𠩤」が使われる?使用シーンと目的
では、なぜわざわざ「𠩤」のような異体字を使うのでしょうか?
主な理由は以下の通りです。
- 名前や地名の正確な再現:戸籍や看板などで使われている旧表記をそのまま使いたいケース
- 書道やデザインのこだわり:見た目のバランスや筆遣いに合わせて旧風の文字を使用
- SNSやブログでの個性表現:他の人と差別化したいときにレアな文字を使う
つまり、「𠩤」は漢字の個性や正確性を大切にする人にとって、非常に意味のある文字なのです。
とはいえ、環境によっては表示されなかったり入力が難しかったりするため、正しい方法を知っておくことが大切です。
パソコンで「原の点なし(𠩤)」を入力する方法
この章では、Windowsパソコンで「𠩤(原の点なし)」という異体字を入力する具体的な手順を解説します。
文字コードを使った入力や、IMEへの登録方法まで、初心者でも迷わないように丁寧に説明していきます。
Unicodeを使った直接入力の手順【Windows対応】
一番確実でシンプルな方法が、文字コード(Unicode)を使った入力です。
「𠩤」はUnicodeでU+20A64というコードに割り当てられています。
以下の手順で入力してみましょう。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| ① | メモ帳などのテキストエディタを開く |
| ② | 「ひらがな入力モード」で「20A64」と入力 |
| ③ | 入力後に「F5」キーを押し、変換候補から「𠩤」を選ぶ |
これで「𠩤」が表示されれば成功です。
表示されない場合は、使用しているフォントが対応していない可能性があります。
Microsoft IMEに登録する方法【変換を簡単に】
毎回コード入力するのは面倒ですよね。
そんなときは、Microsoft IMEに単語登録することで、もっと簡単に変換できるようになります。
以下の手順で登録しましょう。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| ① | 「𠩤」を一度コピーしておく |
| ② | タスクバーの「あ」または「A」を右クリック |
| ③ | 「単語の追加」を選択 |
| ④ | 「単語」に「𠩤」、「よみ」に「はら」などを入力し、登録 |
これで、以後「はら」や「げん」と入力するだけで変換候補に「𠩤」が出てくるようになります。
WordやExcelなど、どんなアプリでも簡単に使えるのが魅力です。
入力できないときのフォント設定のコツ
「手順通りに入力しても表示されない…」という場合、問題はほぼ確実にフォントにあります。
「𠩤」はUnicodeの拡張B領域に属しており、対応フォントでないと表示できません。
以下の表で確認してみましょう。
| 対応しているフォント | 非対応の可能性があるフォント |
|---|---|
| Yu Gothic、Yu Mincho、Noto Sans CJK JP、源ノ明朝 など | MS 明朝、MS ゴシック、メイリオ(古いバージョン) |
フォントを変えても改善しない場合は、OS自体が古くてUnicode拡張Bに非対応かもしれません。
Windows 10以降であれば基本的に問題ありませんが、念のためバージョンを確認してみましょう。
スマホで「𠩤」を入力する方法【iPhone・Android対応】

スマートフォンでは、パソコンのように文字コードで直接入力することができません。
そのため、「ユーザー辞書」機能を使って「𠩤」を登録する方法がもっとも現実的です。
この章では、iPhone・Androidそれぞれの設定方法をわかりやすく解説します。
iPhoneユーザー辞書の登録手順
iPhoneでは、設定アプリから簡単にユーザー辞書を追加できます。
登録さえしておけば、「はら」や「げん」と入力するだけで変換候補に「𠩤」が表示されます。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| ① | 「設定」→「一般」→「キーボード」→「ユーザー辞書」を開く |
| ② | 右上の「+」をタップ |
| ③ | 「単語」欄に「𠩤」をコピー&ペースト |
| ④ | 「よみ」欄に「はら」や「げん」と入力 |
| ⑤ | 「保存」をタップして完了 |
この登録をしておけば、LINEやメールでも簡単に「𠩤」を入力できます。
Androidユーザー辞書の登録手順
Android端末でも同じように「ユーザー辞書」機能を使って登録できます。
使用しているキーボードアプリ(Gboardなど)によって手順が多少異なりますが、基本的な流れは以下の通りです。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| ① | 「設定」→「システム」→「言語と入力」→「画面キーボード」→使用中のIMEを選択 |
| ② | 「辞書」または「ユーザー辞書」を開く |
| ③ | 「+」を押し、「単語」に「𠩤」、「よみ」に「はら」などを入力 |
| ④ | 「保存」をタップして完了 |
登録が完了すれば、Androidのあらゆるアプリで「𠩤」が入力できるようになります。
文字化け・表示されないときの対処法
スマホでは、入力しても「□」や「?」と表示されることがあります。
これは、スマホのフォントやOSが「𠩤」に対応していない場合に起こります。
以下の対処法を試してみましょう。
| 原因 | 対処法 |
|---|---|
| 端末やOSが古い | OSを最新バージョンにアップデートする |
| フォントが非対応 | 「Noto Sans CJK JP」などの対応フォントをインストール |
また、Android端末ではキーボードアプリの変更(GboardやSimejiなど)も検討してみてください。
入力できても表示されないケースがあるため、必ず見た目の確認も忘れずに行いましょう。
「原の点なし」が表示されないときの原因と対策
せっかく「𠩤」を入力できても、表示されないとガッカリしますよね。
この章では、「原の点なし(𠩤)」がうまく表示されないときの主な原因と、その解決方法を詳しく紹介します。
使っているフォントが非対応かを確認する方法
もっとも多い原因は、使用中のフォントがUnicodeの拡張B領域に対応していないことです。
「𠩤」は特殊な漢字なので、一般的なフォントでは文字化けしてしまうことがあります。
| 対応しているフォント | 非対応の可能性があるフォント |
|---|---|
| Yu Gothic、Yu Mincho、Noto Sans CJK JP、源ノ明朝 | MS 明朝、MS ゴシック、メイリオ(特に古いバージョン) |
フォントを切り替えるには、アプリやソフト側の設定を確認して、「表示フォント」や「書体」を変更してみてください。
フォント変更だけで一気に表示問題が解決するケースが多いです。
SNS・Webでの文字化けの理由と解決策
Twitter(現X)やInstagram、ブログなどのSNSでは、入力した文字が「□」に化けることがあります。
これは、投稿先のシステムが「𠩤」のような特殊文字に対応していないためです。
主な原因と対処法を以下にまとめました。
| 原因 | 対処法 |
|---|---|
| SNSの文字コード制限 | 文字ではなく画像にして投稿する |
| Webフォントが未対応 | CMSの設定をUTF-8に変更する、もしくは表示確認済フォントを指定 |
HTMLやブログ編集画面で設定できる場合は、ページの文字コードを「UTF-8」にしておくと安心です。
画像やPDFで共有するという選択肢
どうしても表示されない場合の最終手段として、文字を画像やPDFに変換して共有する方法があります。
特に以下のような場面で有効です。
- 履歴書や名刺のデザインで正確な表記が必要なとき
- Webではなく印刷物での使用を想定しているとき
- SNS投稿で文字化けを確実に避けたいとき
画像化は、スクリーンショットやWord・Canvaなどのツールでも手軽にできます。
「どうしても表示されない…」ときは、無理に入力にこだわらず画像変換が一番スマートな方法です。
まとめ|旧字体「𠩤」をスマホやPCで自在に使いこなそう

ここまで、「原の点なし(𠩤)」の意味や入力方法、表示トラブルへの対処法までを幅広く解説してきました。
最後に、この記事で押さえたポイントをおさらいし、旧字体を使いこなすための心構えをまとめておきます。
この記事で紹介した入力方法まとめ
「𠩤」は異体字であり、少し特殊な扱いの漢字です。
環境によっては表示されないこともあるため、正しい知識と方法で対応することが重要です。
| 入力環境 | おすすめの方法 |
|---|---|
| Windows PC | Unicode「20A64」で入力 or Microsoft IMEに単語登録 |
| iPhone | ユーザー辞書に「𠩤」を登録(読み:はら、げん) |
| Android | ユーザー辞書に登録(設定→言語と入力→辞書) |
| 表示されない場合 | 対応フォントを使用、または画像やPDFに変換して共有 |
「𠩤」は手間をかける価値のある、こだわりの一文字です。
正しい知識で文字表現を楽しもう
異体字や旧字体の世界は奥が深く、ちょっとした違いが大きな意味を持つこともあります。
名前や地名など、特別な場面で正確な文字を使いたいときに、「𠩤」のような漢字が役に立つでしょう。
そのためにも、入力方法・フォント環境・表示確認をセットで考えることが大切です。
今日からあなたも、「𠩤」を自分のスマホやPCに登録して、こだわりの表記を楽しんでみてください。
正確な文字は、あなたの想いをより深く伝えてくれるはずです。
